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答えはその先に

主にKAT-TUNと関ジャニ∞

外見を変えるだけで全てが変わるのか-上田竜也のキャラクター変遷-

ジャニーズ事務所に所属しているグループは、今や15組もいる。多くのグループがある中で、自分を売り出していくには個性が必要不可欠である。元から個性を持っている人もいれば、個性を見つけ出すためにもがく人もいる。KAT-TUN上田竜也も自らの個性を見つけるためにもがいた1人である。彼が所属しているKAT-TUNは、ダンスや歌、ラップ、ヒューマンビートボックスを得意とするメンバーがいて個性の強い者の集まりだった。

彼は、個性の強いメンバーの中で埋もれないように、幾度となく自身の外見のイメージとキャラクターを変えることで、それを個性として打ち出した。今回は、彼の外見とキャラクター変遷を辿りながら、彼の本質部分が同じように変化したのかどうかをみていく。

 

 ここでは、キャラクター変遷の表を参考にしながら、彼のキャラ変から考えられる3つの要素について述べる。

 

上田竜也のキャラクター変遷>

期間

参考写真

エピソード

 

 

 

2001~2002

 

 

 

今井翼リスペクト期

 

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今井に憧れて、今井のダンスを真似するようになる。

ジャニーズJr.の音楽番組で上田は「翼くんのバックで踊りたい」という夢を叶えた。

 

 

 

 

 

2002~2003

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精が見える不思議ちゃん期

 

 

 

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KAT-TUN結成直後で個性を見つけるために最ももがいていた時期。何気なく「妖精が見えるんですよ」と言ったところ、盛り上がったことから妖精が見えるキャラを始める。しかし、メンバーにも妖精が見えると嘘をついて騙そうとしたため、それが原因で喧嘩になったこともある。

 

 

 

 

2003~2004

 

 

 

 

 

GACKTリスペクト期

 

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GACKTに傾倒する。金髪にし、カラーコンタクトを入れ、GACKTが愛用しているブランドのアクセサリーを身に着けていた。家で蝋燭の灯りだけで過ごしたこともあった。

しかし、「クールなキャラだと笑いたい時に思うように笑えない」という理由でこのキャラは幕を閉じた。

 

 

 

 

 

2005~2007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

hydeリスペクト期

 

 

 

 

 

 

 

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黒髪のウルフカットにし、ビジュアル系を意識。L'Arc〜en〜Cielのボーカルhydeの影響で、ギターを弾くことが増える。

ソロ曲もhydeの楽曲と似た曲を歌っていた。

         

 

 

           

 

 

 

 

 

 

2007~2011

 

 

 

 

天真爛漫あざとい期

 

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女子アイドルさながらの可愛さを振りまいていた。メイクや私服、喋り方や声色など全てにおいて可愛いさを追求していた時期。コンサート衣装もスカートのようなデザインやフリルなどの装飾が多かった。

 

 

 

 

 

 

 

2011~2012

 

 

 

 

 

 

 

お調子者・おバカキャラ

 

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ドラマの役作りで坊主にしたことがきっかけで、それ以降、可愛さは抑え

るようになった。このドラマで演じた役柄がお調子者の役だったため、ドラマ終了後もそのキャラクターを引きずっていた。

また、この時共演していた俳優・市原隼人の影響を受け、私服も男っぽい服装へとチェンジ。

 

 

 

 

2013~2015

 

 

 

 

ワイルドヤンキー期

 

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髪を逆立たせてワイルドな風貌に。言葉づかいも若干荒々しくなる。ソロ曲のパフォーマンスでは、バックダンサーを瓶で殴る演出もあった。

 

1.根底にあるコンプレックス

 彼は、アイドル雑誌で自分の容姿について以下のように語っている。

 

オレが、よくファーやコサージュがついた服を着るのは、みんなの目をそっちに向けて、ブサイクな顔のことはうやむやにしてもらおうという魂胆からなんだよ!

(duet 2006年4月号)

 

彼は、2003~2004年のGACKTリスペクト期からメイクを欠かしたことがない。アイラインを引き、眉も綺麗に手入れをし、厚みのある唇を隠すためにコンシーラーを塗っている。これは、数多くの美形が在籍するジャニーズに身を置く彼ならではのコンプレックスなのではないだろうか。

 

2.他者に影響されやすい

 表を見ると、その時に憧れていた人や、その時演じていた役のキャラクターが以後の彼の外見やキャラクターにも大きく影響していることがわかる。外見以外にも、同じメンバーの中丸雄一に梅酒を勧められて以降、他のお酒は飲まずに梅酒だけを飲んでいた時期もあった。また、ソロ曲を作る際、亀梨和也に「スターだと思ってやってごらん」と言われ、彼は天真爛漫あざとい期にマリー・アントワネットをテーマにしたソロ曲を作り上げた。ライブで、フリルやレースがふんだんにあしらわれた衣装に身を包み、メイド姿のバックダンサーにわがままな態度で振る舞う姿は、マリー・アントワネットさながらであった。彼は、相手に対して憧れや好意を持ったら無意識のうちに、相手の特徴を自分の中に取り込み、演じることで、自己を変えようとしたのではないかと考える。

 

3.メンバー脱退と新規ファン獲得

KAT-TUNは2010年に赤西仁が、2013年に田中聖がグループを脱退した。この2度のメンバー脱退の際、グループ内での立ち位置を大きく変えたのが上田である。赤西脱退後は、華やかさをプラスするかのように可愛いキャラに徹した。(天真爛漫あざとい期)田中脱退後は、厳ついヤンキーキャラが売りであった田中の穴を埋めるかのように、厳ついヤンキーキャラへと転向した。これは、可愛かった時期には考えられないほど大きなキャラ変であった。KAT-TUNのデビュー時のコンセプトは「WILD&SEXY」で、アイドルらしくキラキラと輝く嵐やHey!Say!JUMPなどのジャニーズ王道路線とは真逆の不良っぽさを前面に押し出していた。デビュー当時からグループコンセプトや不良っぽさを主に担っていたのが脱退した赤西と田中であった。上田は2人が抜けて4人になってからも、KAT-TUNらしさを失くさないように「ビジュアル的に厳つい、不良っぽい」という部分を自ら背負ったのではないかと考える。 

 この2度の大きなキャラ変により、ファン層も大きく変化した。天真爛漫あざとい期には幅広い年齢層の女性ファンを、現在のワイルドヤンキー期には男性ファンを多く獲得した。グループとしては、メンバーが脱退するという窮地を2度も味わってしまったが、彼はそんなピンチさえもチャンスに変えて新たなファンを獲得していたのだ。

 

4.まとめ

 このように、彼はこれまでに様々なキャラクターを演じてきた。しかし、彼にも変わらない部分があった。

ふとした時に見せる笑顔や優しさ、何事にも全力でストイックに臨む姿勢、負けず嫌いな性格などは、昔から全く変わっていない。

 彼は、自身のキャラ変について以下のように語っている。

 

  俺は元々、自分じゃない自分を演じるのが好きなのかもしれないですね。小さいころ変身願望があったり、Jr.に入っていろんなキャラも演じたりもした、キャラクターって、与えられた役であって本当の自分じゃない。でも、与えられて初めて気づくこともあるんです。こいつは、こういうセリフを言って、こういう動きするんだ。“俺だったら”って考える。そこで今まで気付かなかった自分に出会う。ちがう自分を演じてるようで、実はそれは自分探しなのかもしれないです。自分の内側に潜るだけじゃわからないことも、外から見ることでわかることってあるから。だから俺は、昔から何かを演じてたようで、ずっと自分探しをしてたのかもしれないです。そして、これからも、ずっと探し続けるんだろうなって思います。

   (Myojo 2012年8月号)

 

 まるで万華鏡のようにいつも新しい一面を魅せてくれるが、本質の輝きは変わらない。この多面性と不変性の共存こそが、彼の魅力であり個性であると考える。

 

 

 

※2015年9月に作ったものなので今と状況が違う部分がありますが作成当時のまま

載せているのでご了承ください。